2014年8月 八甲田山、岩木山

日付 8月2日(土)〜8月4日(月)
登った山 八甲田山、岩木山
天候 3日:晴れ、4日:曇り時々雨
参加人数 2名
ルート 3日:酸ヶ湯温泉.薬師神社6:00→仙人岱8:00→大岳8:45→大岳鞍部避難小屋9:10→休憩9:40→上毛無岱展望台10:15→下毛無展望台10:25→ 酸ヶ湯温泉11:20

4日:岩木山神社6:00→タクシーで百沢スキー場駐車場6:20→姥石7:26→焼止りヒュッテ8:36→錫杖清水10:00→鳳鳴ヒュッテ(1484m)10:30→休憩11:00→ 岩木山八合目(リフト利用)11:45→嶽コース嶽温泉街13:45

○八甲田山大岳 1585m
【8月3日】
登り始めは緩やかで、足元は若干ぬかるんでいましたが、緑が気持ち良くまた足元には棕櫚でできたようなものが敷かれておりフカフカして快適です。 ただガス充満地帯なので、立ち止まる事はせずにサクサクと進まねばなりません。至るところにガス充満地帯の看板があり、硫黄の匂いに慣れてしまった 鼻にはどこが危険かさっぱりだなと思っていたのですが、「なんか、サロンパスの匂いしない?」「なんかここやばそう」とガスの濃度が濃くなったのを 感じた私たち。ちょっとあわてて歩きました。

谷筋に入り、綺麗な沢を眺めながら源頭部まで突き進みます。所々硫黄で土が黄色くなっていました。上部は緑に覆われやがて木道の道に入ります。 湿地帯でウメバチソウなど花もたくさん咲いており心癒される空間でした。見上げると今から目指す大岳が見えます。東北の山ならではなのか、風が きついのか雪の影響か、山の西側には木が生えていない形状の山が多く点在しておりました。
大岳からは八幡平などが眺められパノラマ感が味わえます。イワギキョウのような紫色の花も咲いていました。直ぐに大岳鞍部避難小屋があり、 高床式の避難小屋で十分泊まれる立派な小屋でした。夏場でもトイレの利用は可能です。周辺には無数の木のベンチがありますが、今まですれ違った 登山客はほんの数人。秋の紅葉の方が人気なのでしょうか。

さて、ここからはひたすら木道ですが、お楽しみの上毛無岱、下毛無岱を通ります。紫色の花、ギボウシ?が咲いておりとても綺麗でした。生き物では モリアオガエルの生息地帯で湿地帯の水たまりをよく見てみると大きいオタマジャクシがぷか~と浮いており、ついツンツンとつついてみたくなります。
振り返ると大岳、赤倉岳が見えてどこの景色を切り取っても綺麗で上品な感じがする山でした。

硫黄の匂いに誘われて下山、ブナの木が多く山が明るい雰囲気です。でも湿地帯なのでドロありの道は続きました。

◎温泉情報
千人風呂は基本混浴でしたが、女性専用の時間もありのんびり入る事もできます。(朝晩8時~9時が女性専用)酸ヶ湯温泉は酸性が強くて酸っぱくて 目にもしみる程でした。(私は念願の温泉に嬉しさがこみ上げてきましたけど!)

○岩木山 1625m
【8月4日】
麓から岩木山の全容が見えますが上部はガスに覆われており天気が少し心配でした。岩木山神社にお参りと御神水を頂戴してからスタート。神社の効果か 晴れやかな気持ちなのですが、青森といえども標高が低い内は暑さが堪えます。樹林帯で風も通らずでただただ暑い。私もYさんも汗だく。手の甲からも 無数の汗の玉が出て笑えました。
焼けどまりヒュッテまで汗をかきかき到着、しばし休憩。おにぎりを頬張っていると下山中の紳士と出合う。山の情報も色々教えてくれて、ここからは バリエーションルートだけどその分楽しいよ!と。疲れも少し取れ楽しみにしながら出発しました。

ここから地図では等高線がかなり詰まっていたり、雪渓あり、滝を高巻きする箇所も幾つかあるので気をつけて歩かねばと思っていたらポツポツと雨! 心の中で泣きそうになりながらザックカバーをつけていると雨が止む。天気予報は雨ではないけど、ガスの中は薄曇りでありながらも明るいのでなんとか 行けるかと先を急ぐ。沢底を歩いたり、高巻きしたりのルートだが安定した登山道で安全に登れば大丈夫そう。岩場を歩くのがだんだん楽しくなり傾斜は あるが気にならなくなる。
錫杖清水という湧き水のポイントにつく。冷たいお水を頂きながら雪渓を眺めると50mもなく、段もついておりアイゼンをつける必要もないと安心する。 雪渓を抜けるとミチノクコザクラという可愛らしいピンクのお花の群生に囲まれる。踏んではいけないと慎重に歩みを進めた。
風が強くなり霧も濃い中、鳳鳴ヒュッテに到着。そこから岩木山頂上まで往復1時間なのだが、スカイラインとリフトで乗り継いできた一般の人や、 登山客でごった返していた。急な岩場にもかかわらず、フラットシューズやら赤ちゃんを抱っこしたまま登ろうとしてる人やらをみて、展望も悪い中、 落石の心配もあり、おにぎりを頬張りながら「やめよっか」となりました。
下山ルートは山の西側の嶽コース、若いブナからしっかりしたブナに囲まれながら、のんびりゆっくり下り、嶽温泉街におりました。

頂上付近こそ人が多くいましたが、それ以外は数人にしか合わず、静かな山歩きになりました。登山客が少ないからこそ出合う人と話もでき、天候が あやしいので親切にエスケープルートを教えて下さったり、山の花を大事にされてる感じの人や、素敵な女子に会えたりなど山以外でも優しい気持ちに なれた岩木山でした。

その夜はねぷた祭りに観に行き、朝から晩まで楽しみました。
今回はYリーダーで、色々下調べしてくれたりで、私はのびのびとさせて頂きました。ありがとうございました。
(行きは新幹線、帰りは飛行機の利用でしたが、飛行機の方が身体は楽なので行かれる方はぜひ飛行機利用をお勧めします。)
(記録:K.K.)

山頂の湿原を花に囲まれて歩く
岩木山はキノコも豊富 タマゴタケ