日付 | 6月14日(土)〜15日(日) |
登った山 | 弥山 |
天候 | 晴れ |
参加人員 | 2名 |
ルート | 14日(土):熊渡(9:00)→ 狼平(16:00) 15日(日):狼平(4:20)→ 弥山(5:10~6:00)→ 狼平(6:30~7:00)→ 熊渡(9:20) |
大峰山系には多数の山とコースがあるが、その中でも屈指の難コースである双門コース(熊度から狼平)から弥山、八経ヶ岳を目指した。登山口から林道と河原を進むと小さな滝壺(釜滝)が現われる。ここからが難コース(赤テープを探す旅)の始まりである。
釜滝から弥山川沿に進むと最初の難関であるへつりが出現。 適度に足場があるので難なく通過、そして一ノ滝、二ノ滝に到着。滝の下でマイナスイオンを浴びながら休憩し本コースの核心部である鎖・梯 子エリアに突入。垂直、水平の梯子が無数に架かっていたが、誰がどの様にこの様な場所に無 数の梯子を架けたのか疑問であった。
その後、日本の滝100選で最も到達困難で最難関の滝になっている双門の滝を目で楽しみ河原小屋跡に到着。3年前の台風被害により小屋は流され、今でもその残骸が多数河原で散見され自然の力の凄まじさを感じさせられた。
この先はそれ程危険な箇所はなかったが、渡渉を十回以上繰り返しながら進み、鎖梯子を越え、空中回廊(岩壁に鉄杭を指し 足場にしている箇所)を過ぎると本日の幕営地である狼平に到着。ただ今回はビバークの訓練も兼ねているので、テントではなくツエルトを張り一夜を過ごした。
翌日は3時30分に起床、朝食をとり弥山、八経ヶ岳に向け出発。弥山小屋に到着した時には既に太陽が昇り、日の出を拝む事はできなかったが、国見八方睨からの眺望を楽しんだ。その後、二人とも八経ヶ岳には登った事があるので登頂を諦め、狼平まで下りツエルトを撤収しカナビキ尾根経由で下山した。 今回のコースは、多数の梯子と鎖場が出てきてとても楽しいコースであったが、その反面とても危険なコースでもあり、気力、体力は絶対、登攀力や観察力も要求されるコースであると感じられた。もし再度本コースに誘われたら、二つ返事で参加表明するだろう。 皆さんも、気力、体力があれば是非チャレンジし弥山川の魅力を知って頂ければと思います。(N.F.)